1984.05.18(100回)

●オープニング
 良「
はい、1時になりました。今日はいつものスタジオではなくてですね、1階のエレベーターの前におりましてですね…」(なぜか音が小さい)
 良「失礼いたしました。カフをあげてなかったですね(笑)。今日は100回記念モンリーマラソン大会でございましてですね。」
 良「100回で最初からとちったらどうしようもないなと思いますけれどもね。」
 良「今日のモンリーマラソンに備えまして、ニッポン放送の1階エレベーター前を放送本部席と致しましてお伝えしたいと思います。トッちゃんは『いたぶり号』と名付けたラジオカーに乗ってモンリーをいたぶっていきます。私の隣には解説者としてマー坊とアタマガエルに来てもらっています。」
 良「お疲れ様でした。1時までの放送を終わった方がエレベーターを降りて続々と帰っていきますけれども何だか恥ずかしい気がしますね。」


●モンリー、行方不明?
 良「ラジオカー『いたぶり号』のトッちゃんを呼んでみたいと思います。もしもし、トッちゃん。」
 ト「もしもし、『やさしさ号』のトッちゃんです。」
 良「元気いいね。自分が走らないとなると元気いいね!」
 ト「いえ、もしかしたらモンリーの汗に心打たれてトッちゃんも走るのではないかと思われております。」
 良「自分で思っているだけじゃしょうがない。」
 ト「今、お堀端に来ておりますがモンリーはいませんがそちらですね?」
 良「なんで?そっちにいるんじゃないの?」
 ト「いや、私はてっきりニッポン放送からスタートするものだと思いまして。」
 良「ラジオカーと一緒にスタートするんじゃないの?」
 ト「12時から待っているんですけれどもモンリーの『モ』の字も見えないんですが。」
 良「こっちもモンリーの『モ』の字どころか…」
 ト「またそうやって冗談言って始めようとしてるんでしょ。」
 良「おいおいおい、本当にいないの?」
 ト「本当にいないんですよ。」
 良「まさか逃げたんじゃないんだろうね。そう言えば先週いやなこと言ってたけど。」
 ト「来るとは思うんですが…いったんマイクをお返しします。」
 良「こちらにはモンリーに関係する女性3人に来てもらっています。」
 女1「私は利史さんの許嫁の松田美智子です。新潟から出てきました。訛りも直して。」(笑)
 女2「私は妻です。何ですかこの人達は!(怒)」
 女3「私は妻は妻でも内縁の妻。『クラブコンコルド』のイブと申します。利史さんは今頃お店にいるのよ。」(笑)
 女3人、口げんか
 良「アタマガエルくん、お相手してなだめておいて。」
 マラソンコース、説明
 良「私、10時35分ころ(モンリーと同じコースを)走りましたが、タイムは29分50秒でした。はたしてモンリーはどれくらいのタイムで走るのか?来ればの話ですが。」
 良「モンリーへ送る歌としましてオフコース『きみが嘘をついた』」


●モンリー登場、そしてスタート!
 良「モンリーの姿はいまだ見えません。いけませんね。」
 女3人「どうしたの、利史さん?」「私があの人を待っているのよ」「この2人がいるから来ないんじゃないの」「なによあなた!」
 良「アタマガエルくん、なんとかしてよ!」
 モンリーへの差し入れ紹介
  ・ピンクのブルマーとブルーのリストバンド
  ・おとうさんがんばって
  ・紫の鉢巻き
  ・水色前掛けのようなゼッケン
  ・カロリーメイト
  ・水入り刺繍入り鉢巻き
  ・折り紙のお守り
  ・無実の鉢巻き(良「『無実』と書かれているだけに罪深いですね。」)
  ・ブルーグレーのチェックの鉢巻き
  ・日の丸の鉢巻き

 良「私が走った感想ですが、大手町の直線が苦しかったですね。右膝が神経痛なもので」(笑)
 ルール スタートと同時にクラッカーを鳴らして、ゴールはモンリー自身がクラッカーを鳴らしたところでストップウオッチを止める
 良「モンリーが来ました!」
 (一同大爆笑)
 良「許嫁の方、奥さん、そしてイブさんです。」
 モ「何がイブだよ、おい!どこから来たんだよ、この野郎!」
 女1「新潟から出てきたのよ。」
 女3「私なんか毎日会ってるじゃないの。」
 良「(モンリーは)お店に行ってるんでしょ?」
 女3「もちろん、昨日も来てくださったじゃないの。奥さんと離婚して籍入れてくれるって言ったじゃない。」
 女2「そんなこと言ってたのあなた!」
 モンリーの出で立ちを紹介
 良「『無実の鉢巻き』もしてますね。『ピンクのブルマー』もはいてます。ゼッケンが腹掛けのようになってますね。」
 良「ニッポン放送の腕章もしてます。これがないとお巡りさんに止められると思います。」
 モ「変質者ですよ。」(笑)
 良「お巡りさんが角角に立っているんです。」
 モ「(何かったら)保護してくれよな。」
 モンリー、準備運動
 女3人「ちゃんと準備運動してね。」「あなた、がんばってね。」
 モ「よけいなお世話だ!」(笑)
 ヘンリー時代にもらったスニーカーを履き、巻けない鉢巻きはタスキにしているモンリー
 良「位置について、用意」(クラッカー、パーン)
 良「モンリーが今、出発していきました。」


●ラジオカーレポート PART1
 ト「モンリーは今、和田倉門のお巡りさんの前を無事通過しました。」
 ト「大変なことが起こりまして、イブさんが丸の内警察の前で職務質問されましてラジオカーに乗れませんでした。」(笑)
 ト「ピンクのブルマーが奇抜です。」
 ト「モンリーが手を挙げましてタクシーに乗ろうとしていました。」(笑)
 ト「機動隊の前を無事通過しました。」
 ト「イブさんがやってきました。」
 良「イブさんの方が速いんじゃないの?」
 モンリー、ハイペースで走行中。良ちゃんより4分速いペース。予想タイムは25〜6分。
 良「どうすか、宋さん?」
 マ「やっぱりロスは近いですね。」
 良「(マー坊が宋猛に)似てるのにテレビじゃないから伝わらないんだ。」
 放送第1回のオープニングを流す。記念すべき1曲目は何だったのかを当てる100回記念クイズ
 良「曲名と歌っている人の名前を当ててください。」
 正解者50名に100回記念Tシャツをプレゼント


・ラジオカーレポート PART2
 ト「CMの間に第5関門のお巡りさんお前も無事通過しました。モンリーの声を聞いてみたいと思います。」
 モ「『走れメロス』の心境だ。」
 ト「モンリーが不運にも赤信号に捕まってしまうんですよ。」
 良「信号に見放されていますね。」
 ト「この間を利用してイブさんに話を聞きたいと思います。」
 女3「あたしじゃないのよ。あたしのこと捕まえて『さっきのピンクの男は何?』ってモンリーのことを聞かれたのよ。」
 ト「皇居一週マラソンクイズをモンリーに出したいと思います。」
 ト「モンリーは歩道を走っていたのですが、今は車道の一番内側を走っています。」
 ト「第一問、栃木県の県庁所在地は何処?」
 モ「こんな時に聞くなよ!」(笑)
 モ「栃木は栃木だろ」(笑)「宇都宮だ!」
 ト「ピンポーン。第二問、エリマキトカゲの生息している国は何処?」
 モ「(かみながら)南アフリカ共和国(笑)、アメリカ大陸。」
 良「国だって言っているのに。」
 モ「オーストラリア!」
 ト「ピンポーン。第3問、イカンガーのフルネームは?アリャ・イカンガー、コリャ・イカンガー、ソリャ・イカンガー。」
 モ「アリャ・イカンガー(ブー)、コリャ・イカンガー(ブー)、ソリャ・イカンガー(ブー)」
 ト「正解はジュマ・イカンガー(笑)。誰も三択とは言っていないよ。」
 ト「それでは第四問。」
 モ「一体、何問あるんだよ!」(笑)
 ト「三角形の面積は底辺×高さ÷2ですがひし形の面積は?」
 モ「かける2。」(笑)
 ト「なにが『かける2』なの?」
 モ「底辺×2。」(笑)
 ト「ヒントは底辺×何とか。」
 モ「底辺×4。」(笑)
 ト「なんとか×高さ。」
 良「答え言っているようなものじゃない。」
 モ「底辺×高さ。」
 ト「ピンポーン。最後です、第5問。モンリーの許嫁『美智子』の名字は何?」
 モ「そんな人いません。」(笑)
 ト「正解は『松田』です。」
 ト「遂に目の前が最高裁です。神の裁きを受けるときが来ました。モンリー、きれいになって出ておいで。」
 ト「最高裁に見向きもしませんで走り抜けました。」
 ト「ここでモンリーにアドリブコーナーです。『マラソン』とかけて何と説く?」(笑)
 モ「え〜と、チューイングガムと説く。」
 ト「そのこころは?」
 モ「読者から(?)没収しましょう。」
 ト「よくわからないなー。」
 ト「最大の関門です。右手前方に警視庁が見えてきました。」
 モ「警視庁だと、いつでもかかってこい!」(笑)
 良「予想タイムは26分くらいでしょうかね。」
 ト「警視庁の前を通過しましたが、赤信号にひっかかってしまいします。」
 ト「ここで第3弾、赤信号とかけて。」
 モ「コントレオナルドと説きます。」
 ト「そのこころは?」
 モ「事務所が同じだっていうことを知っています。」
 ハガキ紹介
 ト「お巡りさんに本当に捕まりました。」
 警「どういう企画でやってるの?」
 モ「山口良一のオールナイトニッポン100回記念皇居一週マラソンです。」
 警「こんな夜中にやってるの?あまり感心しないね、車道を走らせるのは。」
 ト「車道はいけませんね。歩道を走らせましょう。」
 良「(トッちゃんが)自分で車道を走らせといて。」(笑)
 警「(ラジオカー内の機材に対して)これ警察無線の受信機じゃないの?」
 ト「かなり疑われておりまして、ロスタイムを迎えております。」
 警「私どもも仕事ですから、とにかく気をつけて行ってください。」
 ト「それでは出発します。この間にモンリーは木の陰に隠れていました。」(笑)
 良「惜しいですね。いいタイムだったのに。」
 ト「祝田橋が目前です。」
 良「もうすぐ30分になろうとしております。」
 ト「最後の最大の関門は丸の内警察の前を通らなければならないことです。」(笑)
 良「なにしろ、さっき(イブさんが)職務質問されたピンクの本人ですからね。」
 ト「今、丸の内警察の前を無事通過しました!山口さん、そちらへどうぞ。」
 良「モンリーが入ってきました。クラッカーを鳴らしてください!」
 クラッカー「パーン」
 モ「俺のこと保護してくれなかったじゃないか!ニッポン放送の嘘つき!」
 良「正式タイムは32分30秒でした。」
 マ「(モンリークイズは)32分31秒の方がいました。」
 良「ここで表彰式に移りたいと思います。」
 良「表彰状 一等賞 モンリー殿。」
 モ「(一等賞なんて)当たり前だよ!」
 良「あなたはオールナイトファンが見守る中、嫌々ながらも皇居一週マラソンに挑戦し無事32分30秒で完走しました。」
 モ「どこが無事だったんだよ。警察に捕まったじゃないかよ。」
 良「ご苦労様でした。さて、来週の人気投票はどうなるでしょうか。全日本皇居一週マラソンを無理矢理走らせる会会長 山口良一」(拍手)
 良「豪華副賞としましてニッポン放送よりウイスキーを送ります。」
 モ「飲んでいいんですか?」
 良「今飲んだら死んじゃうよ。(笑)うちに帰ってからゆっくり飲んでよ。」
 モ「酒でも飲んでいないとやってられないよ。」
 良「本当におめでとうございました。」
 一同、拍手




良…山口良一、マ…マー坊、ト…トッちゃん、モ…二束三モンリー、あ…あたまがえる、警…警察官

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