イランの特産品はキャビアとピスタチオ。キャビアはカスピ海で取れるチョウ鮫の卵で、高級品として輸出されている。お土産として買うのも良いと思うが、生物なので冷蔵保存が必要であり、日本までの長時間フライトに耐えられるか?いささか不安であるので、私はお土産として買ったことはない。客室乗務員に(スチュワーデスとは言わなくなっているので…)冷蔵保存をお願いしている人を機内で見たことがあるが、衛生上問題があるためなのか?断られていた。かわりに氷を入れた発砲スチロールの箱をもらっていたが、あれで本当に大丈夫なのか?他人ごとながら心配になってしまった。テヘラン空港の出国ロビー内にはキャビア専門の売店が有ったのだが、買う人があまりいなかったためか、いつの間にか無くなっていた。免税店でもキャビアの絵は書いてあっても、実物は売っていなかった。テヘラン市内にあるイラン唯一の日本料理店「瀬理奈」では、キャビアの軍艦すしが食べられる。それほど高価ではないが、瀬理奈で寿司類の生物を食べるにはちょっとした勇気が必要。キャビアは冷蔵されてカスピ海から一山超えて運ばれて来るので大丈夫らしいが、その他の海の魚は、遥か彼方のペルシャ湾から炎天下、陸路で「えっちらっ、おっちらっ」と運ばれてくるため、鮮度は抜群に悪い。これをネタにした寿司を食べたら…、ご想像の通りです。瀬理奈ではメニュー選びに注意が必要です!話は逸れるが、個人的には瀬理奈ではすき焼きがお勧め。テーブルに置かれた鍋セットをイラン人店員が調理してくれます。でも、肉以外のものを全て鍋に入れて、その上に肉をのせて(のせると言うより被せる様な感じ)すきやきのタレをかける料理方法は何か違う様で不思議…。パラパラではない日本風のご飯と生卵も付きます。日本風のご飯は、テヘランに住んでいる日本人会がカスピ海沿岸の農家へ栽培を依頼しているらしく、毎年収穫したお米は全部買う約束になっているらしい・・・。このお米を使っているか、何処からか輸入していると思う。ちなみに瀬理奈の店員は男だけです。女性の店員は一人もいません。私の知っている限りでは、化粧品を売っている店以外で女性の店員は見たことがない。話が逸れたのでもとに戻って・・・ピスタチオは数年前までは、街のあちらこちらの商店で、雑貨と一緒に色々な種類のピスタチオが籠に山盛りにされて売られていたが、最近はあまり見かけなくなった。乾物屋の様な専門店(ピスタチオ、ドライフルーツを売っている)でなければ買えない。イラン人は皆、キログラム単位でピスタチオやドライフルーツなどを買っていく。やはり本場のピスタチオは日本で売っているものとは一味違う。これでビールが飲めれば言うこと無いのだが…。私のイラン土産は必ずピスタチオと決めている。美味しいので受けが良い。
 
残念ながらキャビア&ピスタチオの写真は無い
バリアッスル通りのバナックスクウェアの写真をどうぞ・・・
看板の絵の女性までがスカーフで髪の毛を隠している