食事の後はいよいよ楽しみにしていた中国茶を飲みに「紫藤廬」へ。MRT新店線の台電大樓駅から徒歩10分程。淡水線は新店線の新店までの直通電車があるので乗り換え無しで中山駅から台電大樓駅へ到着出来た。電車の窓に「淡水-新店」とシールが貼ってあれば直通電車である。高速道路の入り口を右手に見ながら歩くこと10分弱。大きな交差点で左に曲がり5分程歩けば「紫藤廬」がある。竹が植えてある風情がある雰囲気なのですぐにわかる。

入り口は落ち着いた感じの作りで、茶器がたくさん並べられている。タバコを吸うかどうかを聞かれ、喫煙席に案内してもらった。禁煙席は入り口を入って左手、喫煙席は右奥の方へ通される。靴を脱いで天井の高い板の間に上がり座布団に座る。うーん、落ち着く〜。大きな花瓶にすすきが飾られ、さりげなく置物が置いてある。天井からは大きな大きな和紙(?)の提灯がぶら下がっている。

お茶とお茶受けを選ぶ。文山包種茶ともう一種類(名前を忘れてしまった)、お茶受けにはかぼちゃの種のロースト、茶梅、陳皮梅。どれもひとつ50元。この茶梅がめちゃめちゃうまい!かりっとした歯ごたえを残し、ちょうどいい甘さでお茶がすすむ。かぼちゃの種は割り方をマスターするまで食べにくいかも。私はこのほのかな塩味にはまって食べ続けてしまった。お茶を頼むとガラスのやかんやお茶道具一式が運ばれてくる。最初はお店のお姉さんに頼んで入れてもらう。小さな茶壷(急須)にびっくりするほどたくさんの茶葉を入れ、沸騰したお湯を茶壷からあふれるほど注ぐ。茶杯(湯飲み)、聞香杯(香りを嗅ぐための茶器)なども温める。お茶はまず聞香杯に注ぎ茶杯に移し、聞香杯の香りを楽しむ。文山包種茶の香りをはじめて嗅いだとき、あまりの驚きに全員言葉を失ってしまった。お茶なのに甘い甘い香りがする!どんな味?と言われると悩んでしまうが飲みやすく、すーっとのどを通りすぎていく。甘い香りのなかでゆっくりゆっくりと時間が過ぎていく。絶対又ここにお茶を飲みに来よう!と思ってしまった。ここから4人ともお茶と茶藝館にはまっていくのだ・・・。お茶2種類とお茶受け3種類で1265元。(4550円、ひとり1140円ほど)