台南駅に早めに着いてしまったので、駅前をぷらぷらしてみた。駅の中にはコインロッカーがあり、お金(30元)を入れると暗証番号が書かれたレシートが出てくる。重い荷物をコインロッカーに預けて、駅前にある暗いスーパーマーケット(?)を見て廻り、セブンイレブンで列車内で食べるおやつを買う。「すいか」のジュース(すいかのしゃくしゃくした食感とあの味、本当にすいかを食べてるみたい!)と日本製の輸入ビール(スーパードライ)、煮玉子(レジの横でぐつぐつ煮えている)、豆花(甘い豆腐)、ウーロン茶など。

駅へ戻り、月台(プラットホーム)の売店で駅弁(60元)を購入した。あとは列車が来るのを待つだけである。筥光号は台南より南にある高雄が始発なので、既に乗客が乗っており乗車率70%くらいの状態で定刻通りに到着した。列車内は座席が2−2列で日本の在来線特急を少し古くした様な感じ。私達は4名まとめて指定券を購入したのに、その指定座席の並び方は、横に一列になっていて、これでは端と端では話しすら出来ない。そう思いながら周りを見回すと、後ろの座席の母親と子供3人の家族連れも私達と同じく横一列の状態で座っている。身振り手振りで「席を交換しませんか?」とお願いしてみたら、話終える前にすぐ頷いてくれた。おかげでそれぞれの座席を回転させて、4名づつ向かい合って座ることが出来た。

列車の中には、飲料水と紙コップやごみ用のビニール袋が用意されている(偉い!)。さあ、駅弁タイムだ。駅弁はご飯の上に大きな豚肉が2切れ、煮玉子、結びこんぶ、ミックス・ベジタブル、大根1切れ、練り物系のものがのっている。しっかり味が付いた豚肉がなかなかおいしい。煮玉子もおいしい。ミックス・ベジタブルは要らないかなあ。再發號の八寶肉粽(ちまき)は冷めてもおいしい〜。これは4人で奪い合いになってしまった。思いの外おいしかったのは、セブンイレブンで買った煮玉子。この煮玉子が1個だけが入ったビニール袋を持っている女の子もいた。
それにしても、隣の親子連れが食べているお弁当がめちゃめちゃおいしそうだった。お弁当箱からはみ出そうなほど大きな骨付き鶏肉が2切れものっていて、すごいボリューム。この親子連れは私達が可笑しいらしく、ずっと笑われていた。
筥光号は定刻より15分遅れで台北駅に到着。